No68 武藤健治 19回生 「法隆寺の思い出」

19回生、三重県四日市市在住の武藤健治です。生まれは本古川町。高校卒業までは上小島・夫婦川・鳴滝・岩見町に住みました。大阪での大学生活の後は大半を四日市で過ごしています。

勤務していた会社の社内報に“リレー随想”というコーナーがあり、私は寮生時代に職場の若い同僚を連れて京都や奈良の寺院巡りをしたことを書きました。
長崎を出るまで仏像鑑賞に興味を持っていたわけではありませんが、運動音痴の私は大学でのクラブ活動に、関西という地の利から古美術研究会を選びました。古美術研究会の新入部員歓迎会は例年、法隆寺・中宮寺・法輪寺・法起寺の斑鳩コースです。法隆寺の(当時の)宝蔵で渡り廊下から入った小部屋にすらりと立った百済観音菩薩(飛鳥時代)を横から初めて拝観したときの感動は今でも忘れられません。五重塔のところでは見慣れた制服の女子高校生の一団を見かけました。しかもよく知った顔が。四年生で小島小から上長崎小に転校したとき隣同士に座ったMさんでした。東高定時制四年生の修学旅行だったのです。

40歳を過ぎてから市民マラソンに出場するようになり、斑鳩で二月に開催される“いかるがの里・法隆寺マラソン”も何度か走りました。還暦を過ぎ最後のハーフマラソン出場はこの大会と決め、退職後一年間はみっちり練習を積みましたが、当日は土砂降りで参加を断念せざるを得ませんでした。また一昨年九月の関西さるく会は思い出深い斑鳩の散策だったので、さるく・デビューしようと思い準備をしていました。ところが当日は台風17号が接近。参加できても帰路が大変なことになると思いこれも諦めました。何度も訪れた法隆寺ですが、悪天候はこの2回だけ。そんな思い出もある法隆寺です。

次は高校の三年間同じクラスだった宮崎俊博さんにタスキを渡します。

2004法隆寺マラソン参加賞