2019年3月24日(日) 第53回関西さるく会「兵庫・書写山さるく」を実施しました

3月24日、第53回兵庫・書写山さるくを24名の参加者で実施しました。
10:00集合の時間厳守を参加者全員が守り、当初予定していた駅から書写山ロープウェイ乗り場行のバスには、予定より1便早いバスと次の便のバスに乗ることができました。ロープウェイの山頂駅で先発隊と合流です。
 本日のコース説明と道中の坂道が急であることへの注意事項に続いて、さるく会では初めてと思われる準備体操を行い出発です。
 書写山円教寺(えんぎょうじ)は天台宗の寺院で、西の比叡山と言われ本堂の摩尼殿には、本尊の六臂(ろっぴ)如意輪観世音菩薩像が安置されています。この像は普段見られない秘仏とされています。最初に「西国巡礼の道」の入口に鎮座するこの本尊の分身である六臂如意輪観世音菩薩像のお姿を拝し、さるく巡礼の旅の安全を心の中で祈りました。
 一行は参道の両側に配置された西国三十三観音像を見ながら急坂を登って行きます。途中姫路市街や遠く淡路島が一望できる展望所を過ぎ仁王門へ到着。ここで1回目の記念撮影。ここは円教寺の正門でこれより中は聖域となっています。門の両側には阿形像、吽形像が配置され寺門を守っていました。
 正門をくぐり境内へと。塔頭(たっちゅう)の脇を抜け弁慶がお手玉とした護法石のある所では、とても人が持ち上げられる感じはしないよねと一同驚きです。ここを過ぎ摩尼殿へ向かいます。本日最大の見どころの堂で最初に見た本尊の六臂如意輪観世音菩薩像の本体がまつられています。また四天王像も安置されているということですが、当然拝見することは出来ませんでした。一同お堂に入り真っ先に堂の舞台からカメラマンの待つ遥か下を眺め2回目の写真撮影です。建物は大正の時代にも焼失し、現在のものは昭和8年に再建されたものですが、重厚感や古びた趣があってとても昭和の建物とは思われず驚いた人も。造りが京都の清水寺に似た感じがしていたという人も。それもそのはずで、同じ崖などの斜面に建つ懸崖造り・舞台造りのためでした。
 拝殿の後、本殿裏側の岩の崖地を通って三つの堂へ。途中岩の上に小さなリスを発見、しばし見とれていました。道中の癒しの一コマになりました。三つの堂には、大講堂、食堂(じきどう)常行堂とあって、映画・ドラマの撮影も多く行なわれています。食堂内は写経や見学をすることが出来ます。中には弁慶の勉強机や、円教寺が秀吉の中国攻めの際の本陣になった折、兵士たちの刀による落書き傷が入った柱などの展示物があり、それぞれに見学しました。ここから弁慶の「鏡井戸」を見てさらに奥にある「奥の院」へ。
開祖である性空上人をまつっている開山堂では軒下の三隅に左甚五郎の作といわれる力士の彫刻が見られました。横には弁慶の学問所といわれた護法堂拝殿の建物が、さらに奥に行くと性空上人に結縁を求め、この地を訪ねて来た和泉式部の歌塚もありました。塚を後に大変遅くなった昼食です。
天気のいい日は小豆島から四国までも見えるという展望公園まで足を伸ばします。曇り空の下、山中の四阿(あずまや)は、冷蔵庫の中にいるような気温でした。寒さの中、昼食を早く終え降りてホットワインを飲みたいという声が!! しかし弁当を食べ終え集合場所の三つの堂に集まった頃には温かい日も射してきて一同の表情も和らぎました。堂の前で集合写真を撮り終え下山です。
反省会会場のある姫路城付近に来る頃になると、春の陽気も戻っていつの間にかホットワインがビールにとって代わり、そしていつもの賑やかな反省会を済ませた後解散となりました。
今回のさるくは、バスでの長時間移動があったこと、坂道が急であったことなど心配点が多々ありましたが無事終えることが出来、神ならぬ仏様に感謝です。2月1日から兵庫の地域役員になって、今回も運営、実施にご足労尽力下さった南都さん、松崎さんお疲れ様でした。感謝。 (太田記)