寒風の中“姫路城”をさるいてみました。(2021/02/16)
毎年この時期、姫路城では『冬の特別公開』と称して普段では観られない場所を一般公開しています。
今年は、姫路城の中でも最も堅牢な『ぬの門』とそれに続く『りの渡り櫓』です。
観光客が多かったら帰るつもりで訪ねてみましたが、数名しかいなかったので順路通りに観て廻りました。
先ずは『りの渡り櫓』へ。ここは姫路城の南面の守りの要となる渡り櫓です。
大名行列の服装や調度品が展示されており、当時の様子が説明されていました。
姫路から江戸までの距離は約650km。19日かけて参勤していたそうです。
また、その費用は1,000万両(約1億7千万円)も掛かっていたとか、幕府にとっては思惑通りだったと思われます。
面白かったのは、その行列の約3~6割がアルバイトで人件費を削減し、更にその日当は身長により決められていて、身長167cm以下では銀2匁5分(約7,000円)、174~180cmだと銀10匁(約28,000円)との記載がありました。
私の身長だと24,000円です。
『ぬの門』。この門は天守閣の下にある備前丸にあった城主の居住区を守るための関門です。
三階建ての櫓門で、門扉や柱は全て鉄板張りで強固なつくりとなっています。
内部は簡素のつくりですが、門前へ攻めてきた敵を上方から攻撃する“石落とし”と呼ばれる窓があります。
その後、城内を一周する途中で見つけたのが天守閣間近の北西の曲輪にある“十月桜”です。
春はもうすぐです。
(25回生 松﨑 隆)