伊藤晶子 24回生 「今、はまっていること」

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 24回生の伊藤晶子です。大和郡山市在住、週の半分を薬剤師として働いています。
 コロナ禍のなか、今、私のはまっているものは『富士日記』(中公文庫上・中・下)です。
武田泰淳夫人百合子さんが書かれた日記で、富士山麓の山荘での昭和40年代から50年代半ばまでの生活を克明に記録したものです。
有名な作家の山荘暮らしといえば、贅沢で優雅な雰囲気を想像しますが、実に質実な生活を飾らない筆致で記録され、独特のユーモアがあります。車のタイヤもご自身で取り換える、山荘の壁や手すりのステインも自分たちで塗る、電話はひかない、「そういう生活がしたいの」と綴られています。毎日の食事や買い物リストも詳細に記録されていて昭和の時代が鮮明に思い出されてとても懐かしい。
 私の東高時代がすっぽり収まる年代だからかもしれません。「中」を読了したところです。

 次は私のお手本、4回生の林由紀子さんにお願いいたします。

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