No59 尾上柊人 73回生 「空き地」

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   大阪大学一回の尾上です。中高と長崎東で過ごし、1年間生徒会長を務めさせていただきました。部活は射撃部に6年間所属しており、その縁で小田原先輩からタスキをいただきました。
小田原先輩、ありがとうございます。

   大学での生活も半年が過ぎ、学校や部活の軽音部に行くことも増え、やっと大阪での生活に慣れてきました。
そんな中、半年ぶりに地元に帰ってみると、見慣れない空き地を目にしました。私は、自分の記憶の中の故郷にはないその空間に、少しの違和感を覚えました。その時、私が変わっていくように、故郷もまた変化していくのだということに気付きました。そして、その空間だけが故郷として喪失してしまったようで、少しの寂しさを感じました。
しかし、聞いたところによると、今度そこに新しい家が建つそうで、その空き地は誰かの未来でもあるのだということを実感しました。
ぽっかりと、少し間抜けな空間に、過去と未来とが混ざり合って存在しているような気がしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

次は同じ73回生で大阪大学の八尾くんにタスキを繋ぎます。

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