天気も絶好の秋の一日、兵庫の地区さるくとして六甲山さるくを実施しました。各地から10名の参加を得ることができました。六甲ケーブルが、7月に続き10月の初めから再度の運行停止になる中、代行バスで六甲ケーブル山上駅へ。着いてまもなくは寒さが気になりましたが、最初の「記念碑台」に着く頃は、汗ばむくらいになっていました。「記念碑台」は、六甲山開発の祖といわれ、グラバー商会の出張員であった居留英国人アーサー・ヘスケス・グルームの銅像をはじめ開発に功績のあった先人たちを讃える記念碑がある広場です。
隣接した六甲山ビジターセンターでの六甲山の歴史や自然、生き物などの展示物に一同興味をそそられていました。
記念碑台を後に、今の時期になるとテレビのニュースで薪ストーブの火入れ式が取り上げられる六甲山小学校を横手に「ブナの道」へ。ここはブナの植樹が行われ、ブナ林もあるはずなのに1本も目にすることができず、どこにあったんだと今回の行程の最後まで気にする人も。
山道を抜け「高山植物園」へ。ここは北海道南部に相当する恵まれた気候を利用し、高山植物を中心に世界の寒冷地植物など1,500種を栽培しているとか。茎が斑模様のマムシ草や猛毒のヤマトリカブト、シクラメンの原種である小さな可愛いシクラメン・ヘデリフォリウムなど、お願いしていたガイドさんの説明を聞きながら、普段見られない植物に多くの人が興味津々でした。
植物園を出る頃は、1時近くになっており皆さんお腹を空かして、次の目的地の「六甲ガーデンテラス」までもつかと心配でしたが、何とかたどり着きました。山頂では芦屋浜、甲子園浜の海辺をはじめ、大阪方面の広大な景色を展望しながらの弁当となりました。美味しさもひと際増したことが想像できます。Uさんの計らいで一同壱岐の麦焼酎のご相伴にもあずかりました。
ガーデンテラスを後の帰りの道は、六甲全山縦走コースにもなっており、大会が行われていたのか、多くのハイカーと出会いました。最後の目的地では、昭和39年雪の伊丹空港を飛び立った飛行機の事故で、自分の命をも顧みず乗客を救助するさ中、21歳の若い命を絶った、スチュワーデスの麻畠美代子さんを祀った「みよし観音」に胸を熱くし、六甲ケーブル山上駅へと向かいました。
代行バスで下山、さらにバスに乗り換えJRの駅前へ、お楽しみのお茶会の後、それぞれに解散しました。
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(太田康美 記 写真提供 福地定義さん)