34年前の1990年に「国際花と緑の博覧会」、通称「花博」が開催された鶴見緑地をさるきました。花博後は咲くやこの花館などの記念施設を残して都市公園として整備され、「花博記念公園鶴見緑地」と呼ばれています。
日曜日とあって飲食や小物の露店が並んだマルシェや大道芸などが行われていて、折からの好天で大勢の家族連れやカップルで賑わっており、市民の憩いの場と呼ぶに相応しい場所でした。夏日で汗ばむ陽気の中、17名が4kmあまりを元気にさるきました。
先ず今回の目玉である咲くやこの花館へ。砂漠から高山、熱帯から南極・北極にわたり、世界中すべての地域から集めた5500種、15000株に及ぶ珍しい植物が目を楽しませてくれました。普段植物にあまり触れない人にも興味を抱かせる展示の数々です。また当日の特別企画としてさつきの展覧会も行われており、愛好家が丹精込めた作品も彩りを添えていました。子供向けのクイズラリーに挑戦するメンバーもいて、完答賞の珍しい植物の写真を貼ったシールをゲットしていました。そのあとは花博時に屋外ホールであった花さじきで昼食タイム。思い思いに階段席や円形ベンチに弁当を拡げて腹ごしらえをしました。日陰を選んだので思いのほか爽やかな時間を過ごせました。
昼食後は馬を見ようと、乗馬クラブのある乗馬苑へ。しかし残念ながら昼休みで馬もお休み中。そのまま山のエリアへ進みました。ここには花博時の各国のパビリオンが遺構として残されています。建物が残っているものは殆どありませんが、彫刻などでお国柄を表わす物が残るパビリオン跡があり、またそれらの周辺には色とりどりの花が植えられて目を楽しませてくれていました。カメラ映えする遺構では集合写真をパチリパチリ。
せせらぎが造られた日本庭園を経てバラ園へ。色とりどりのバラの花が美しく咲き乱れていました。
この辺まで来るといささか疲れ気味の人もいましたが、すぐ横にある人工ながら大阪市の最高峰である標高39mの鶴見新山に登山。低くはあるが花博時には四方の景色が素晴らしかったとのこと。今は周辺の木が伸びてしまっていますが南西方向は今も見晴らしが良く、あべのハルカスが遠くに見えました。鶴見新山を下山して花博以前からあったというオランダ風の風車前で集合写真撮影。
ここでさるく会の目的地は終了しあとは恒例のお茶会へ。鶴見緑地の近辺には適当な場所がなく、最初の訪問施設である咲くやこの花館の中にあるレストランでお茶会をすることに。冷たいドリンクで、夏日の中歩いて火照った体を冷やしながら楽しいお喋りに興じて今回のさるく会の幕を閉じました。
19回生 村井記