No29 喜田信代 19回生  「桜の花に寄せて」

伊良林小学校、桜馬場中学から東高校。結婚する時に上京し、その後は夫の転勤に伴って北上し、札幌暮らしは36年になりました。

関西同窓会とのお付き合いは時々総会に参加させていただいたり、写真クラブの会員として、また19回生同期会の会員としてお世話になっています。

冬の始まりは11月。4月に雪が解けるまで室内は快適ですが、外は氷点下の日が続きます。

春の始まりは、草木が一斉に芽吹き、まるで山が動くように、日ごとに色合いを深めていくのです。

今年の桜の開花予想は5月2日頃でした。散歩で近くの公園を少し歩いてみました。陽当りの良い処は咲いていましたが、まだ早く、5月20日頃まで楽しめるかと感じました。今は、桜の向こうには雪の残る山が望まれます。八重桜やしだれ桜はこれからの楽しみです。

地元では「(北海道は)四季がはっきりしている」という人がいます。私の暮らしで身に着けた歳時記とは違うのですが、桜の花に春を待つ心は同じなのでしょう。

30年ほど前、農家の方からお話を聞いた時のことですが、「昔は、花を見るだけの桜の木を植える人は居なかった。収入になるリンゴやサクランボの木を植えることが先だった」というのです。教えられなければ分らないことでした。

連休が明けたら、近くの遊歩道の桜の木の下をゆっくりと散歩したいと思います。

次は同期で小学校から知っている峯隆俊さんにお願いします。

森林総合研究所のさくら

真駒内公園 桜と山の雪