2017年2月26日(日) 第28回関西さるく会お知らせ第3弾

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第28回さるく会は「滋賀五個荘さるく」です。 

江戸時代、三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」を経営理念とし、革新的な商法と不屈の精神で全国各地に行商して、やがて豪商となった近江商人たち。日本には、近江商人の流れを汲む優良な大手企業も多く、今回の「五個荘さるく」でその心髄の一端に触れることができたらと思っています。また五個荘は、日本遺産「びわ湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」にも認定されており町歩きで日本の原風景を楽しんでもらえます。

また今回、特別展・初春の人気催事「近江商人屋敷でのひな人形めぐり」やNHK朝ドラ「べっぴんさん」のロケ地にもなりました近江商人屋敷の訪問なども楽しんでもらえます。

少し遠距離で普段はなかなか行けないところですが、おもしろい「さるく会」になると思います。ぜひご参加ください。

◆見どころ

①近江商人博物館

近江商人の経営理念、商法、家訓、教育など、また地域の歴史、暮らし、文化をさまざまな角度から展示紹介している。現在なお息づく近江商人の軌跡を感じ取れる。企画展示室では、江戸時代から明治・大正・昭和初期の近江商人の雛人形を一堂に展示。流行ととともに変わるお雛様の形や表情を見ることができる。また、以下の各近江商人屋敷でも商家に伝わる御殿雛などの家宝雛を始めとして、古くは江戸時代から、現代の創作雛人形まで約100組が飾られている。

②中江準五郎邸

明治38年~昭和初期、朝鮮半島や中国で約20店舗の百貨店を築いた。この邸宅は中江家4兄弟の末の準五郎の本宅。また、蔵の中には五個荘が生んだ郷土人形・小幡人形と全国の土人形を多数展示している。今回の雛人形展に合わせて、雛匠東之湖氏が製作したびわ湖をモチーフにした創作雛「清湖雛」が飾られている。

③外村宇兵衛邸

文化10(1813)年に独立経営、主に呉服類を商う。明治期には全国の長者番付に名を連ねる。明治29年頃の隆盛時には、主屋・書院・大蔵など、蔵が十数棟立ち並んだ。現在の母屋は万延元(1860)年築。

④外村繁邸

明治28(1895)年、4代目外村宇兵衛の妹みわに婿養子吉太郎を迎えて分家したのが始まり。東京日本橋と高田馬場に呉服木綿問屋を開き、活躍した。吉太郎の三男は、私小説家として知られる外村繁。繁は、一時家業を継ぎ商人となるが、文学を志し弟に家業を託す。「草筏」「筏」「花筏」など近江商人を題材にした小説や自らの人生をつづった多くの作品を残した。昭和10年「草筏」は第1回芥川賞候補となった。

なお、ここはNHK朝ドラ「べっぴんさん」のロケ地にもなりました

⑤藤井彦四郎邸

藤井彦四郎(1876-1956)は、近江商人の三代目藤井善助の次男として生まれ、後に分家して藤井糸店を創業。当時珍しかった人造絹糸の「小町糸」の発売、「スキー毛糸」の製造販売など時代を敏感にとらえて、一代で成功した。近江商人の典型とも言われる。この屋敷では、倹約、勤勉、誠実で全国に雄飛した五個荘商人の歴史資料や生活文化資料も多く展示されている。びわ湖を模した池泉廻遊式の大庭園は素晴しい。(客殿・洋館は県指定文化財、庭園は市指定名勝、その他は国登録文化財)

⑥大城神社

高皇産霊神や菅原道真公が祀られている。近江の大豪族・佐々木氏の守護神として信仰された。佐々木氏は宇田天皇の後裔とも言われており、その子孫には六角氏や京極氏などがいる。

(13回生 山口記)

 

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