写真左上から扇が鼻分岐 東高メンバー、久住山、久住山山頂、ミヤマキリシマ 平治岳、坊ガツル湿原、甲子園山の会 平治岳山頂
6月9日~11日に、長崎東高同窓生4名で甲子園山の会の登山計画に便乗し、九州の名峰、九重連山に登ってきました。今回の登山の目的は、名花ミヤマキリシマを訪ね、名湯をはしごすること。そして、山を通じて交流を拡げるとともに友情を深めること。
19回生の梅木敬冶さんがリーダーを務め、長崎東高同窓会から21回生の鳥山賢治さん、25回生の松崎 隆さん、23回生の手嶋が参加。梅木さんが主宰する甲子園山の会からは5名の方々が参加されて、総勢9名のグループ登山となりました。
9日の夕刻、神戸港(六甲アイランド)に集合。フェリーさんふらわあ号に乗船し航路大分へ。船内で夕食を食べながらの自己紹介。梅木さんの巧みな進行で皆さんすぐに和んで意気投合。計画はスムーズにスタートしました。
翌10日も快晴。早朝に大分港着。JR大分駅まで移動し、2台のレンタカーに分乗。山なみハイウェーを通り一路、牧ノ戸峠へ。牧ノ戸峠は登山客で溢れ、駐車場も大混雑。ところが幸運なことに待つこともなく空きスペースを確保。どうやら参加メンバーの中に幸運を運んでくる有難い御仁が居るらしい。
ザックや靴などの登山道具を入念に点検し、しっかりと準備運動。高まる気持ちを抑えながら登山開始。ゆっくりと歩を進めて徐々に高度を上げていくと待望のミヤマキリシマの群生が見えてきました。更に高度を上げて沓掛山を越え、扇が鼻分岐へ。ここを過ぎると円錐形の姿の整った久住山(標高1786.5m)が目の前に迫ってきます。久住分かれまで来ると、精鋭で颯爽とした品のある山容に「さすが百名山!」と納得するほどの感動です。暫らく眺めた後、頂上へアタック。最後の急登を登り切って頂上に立つと眼前には雄大な絶景が広がりました。この達成感!まさに登山の醍醐味を味わう瞬間です。さらに大事に運んできたリンゴがまた格別の美味!頂上での贅沢な至福のひと時に思わずありがとう!
名残を惜しみながらの下山。岩場を慎重にそろりそろりと下り、今夜の宿泊先、法華院温泉山荘へ。到着すると早速、温泉で汗を流して夕食。山荘とは言えその品数の多さにこれまた感動。デザートまで付いています。ここでも、またまた幸運なことに、シーズン中にもかかわらず個室を2部屋確保。それぞれゆったりとしていて、皆さん、良く乾燥した布団で気持ちよく朝まで爆睡。
最終日の11日。満開のミヤマキリシマをもっと見たい!朝から小雨。梅木さんとサブリーダーの藤井さんの判断で、当初予定の大船山(だいせんざん)登攀から見頃情報の平治岳(ひいじだけ:標高1643m)登攀に予定変更。小雨の中、ぬかるんでいる火山灰の道を淡々と歩き、やっとの思いで山林を抜けると目の前に、山一面を紫紅色、桃色、そして薄紅色の絨毯を敷き詰めたような光景が広がりました。丁度、そのころから雨が上がり薄日もさして、光が当たった平治岳は、山全体がより鮮やかな紅色に変化しました。ミヤマキリシマが咲き誇る山くれないの中をさらに登って山頂に立ち、またまた感動!頂上に立つ人みな酔っているようでした。幸運はまだまだ続いています。
余韻を残しつつ坊ガツル湿原まで下山。もう天気は快晴。緑広がる湿地帯を吹き抜ける爽やかな風の中での昼食。持参の餅が入ったラーメンはここだけの味。眼もお腹も大々満足。
さあ、帰りを急ごうということで長者原へ。長者原からは2台のレンタカーに分乗。途中、別府温泉に寄り道して泥湯に浸かってさっぱりして、更にJR小倉駅へ。21:09発の新幹線に乗り換えて帰路へ。
梅木さんの強いリーダーシップのもと一つに纏まり、随所に幸運も手伝って、当初の目的を全て達成することができました。坊ガツル讃歌が心に沁みる素晴らしい登山と相成りました。
最後に、甲子園山の会のメンバーの方々、このような機会にお誘いいただきありがとうございました。23回生手嶋記