No99 大津谷正和 19回生 「常歩無限」

「常歩無限」、私がこの言葉に出会ったのは、2005年4月のことだったと記憶している。

山仲間と1泊2日で丹沢を縦走した2日目に立ち寄った檜洞丸(ひのきぼらまる)青ヶ岳山荘の壁にこの言葉を書いた額が掛かっていた。 その時は「常に歩き続ければ無限のかなたまで行ける」と理解した。
帰宅して調べると、常歩とはなみあしと読み、 馬の歩き方で最も遅い速度のこととあった。
駿馬でも全速力では走り続けられない。しかし駄馬であっても常歩であれば、無限に歩き続けられる。

爾来趣味の山登りで常歩無限を実行している。
私は足が遅い。高所になれば尚更だ。仲間を待たせることは常だ。だけど私は休まない。仲間が休んでいるときでも立ち止まる程度で先に出発する。苦しいときは、常歩無限常歩の念仏を唱えることにしている。

仕事でも同じだ。常歩無限を心がけて来た。

次は19回生の福地定義さんに襷を渡します。