「同窓生駅伝」編集後記 福地定義 19回生

    昨年の2月1日、長岳宏樹さんがスタートを切って以来、丸1年タスキを繋いできました。そのタスキは一度の棄権もなくアンカー平幸治会長に受け継がれ見事完走。長崎東高関西同窓会会員の「絆」の強さを見せてくれました

 この試みは会活動がコロナでほぼ休止状態の中、平会長が「関西同窓会はみなさんの思いを繋ぎ支える存在でありたい」を目的に提案され、スタートしたことはご存じのとおりです。

 この一年間、タスキを繋いでいただいたみなさま、そして閲覧していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
また投稿打合せの際に近況や思いなどをたくさんの方々からお伺いできたことは関西同窓会の今後の発展を肌で感じることができました。
そして何よりうれしかったのは、一昨年、昨年と関西に進学された26名の学生さん全員が快くタスキを繋いでくれたことです。
近年各同窓会は若手の参加が非常に少ないことが大きな問題です。そのような環境下、今回の学生のみなさんの参加は私たちに希望の光を与えてくれました。

 オミクロン株が急拡大しています。しかしコロナに振り回されることなく、同窓会活動の将来に果敢に挑戦すべき時だと実感しています。そのことを強く思えるのもタスキを繋いでいただいた会員のみなさまの思いが根底にあるからです。

 一日も早いコロナの終息とともに、同窓会活動の力強い継続を願い編集後記といたします。感謝!

No101 平 幸治 15回生 「守成は難し」

アンカーに指名された15回生の平幸治です。関西同窓会の会長を仰せつかっています。

関西同窓会が出来たのは2012(平成24)年11月4日でした。その前年6月、長崎の会長から、関西でも同窓会を立ち上げて欲しいという依頼があり、同期会を活発に行っている15回生と19回生を中心に準備を進めることになったのです。当初は「同期会はよかばってん縦の同窓会はいらん」という意見があったことも事実です。その後、7回生・10回生・18回生・23回生・27回生などに呼びかけて設立準備委員会を組織し、1年余りにわたる設立準備活動の結果、設立総会の開催にこぎ着けました。設立準備委員のみなさんは正にゼロから手弁当で、「縁の下の力持ち」として設立準備活動を支えてくださいました。
この無私の隠れた「力持ち」たちの存在こそが関西同窓会を立ち上げたエネルギーでした。

新型コロナウイルス感染症蔓延の影響を受けて、関西同窓会は今、大きな岐路にあります。同窓会活動を守り発展させるには、設立のときよりも更に大きなエネルギーが必要かもしれません。中国の古典に「創業は易く守成は難し」といいます。設立の意義に思いを馳せ、再び新たな「縁の下の力持ち」たちの結集が求められます。この思いを共有できる同窓生がいる限り、守成も難しくはないことでしょう。どうか、みなさんのお力を貸してください。

タスキはみなさんに渡します。一緒に走りましょう。

昨年2月1日に始めた「同窓生駅伝」も100人の同窓生が趣旨に賛同して投稿してくれました。みなさんに厚く感謝いたします。
またこの間、下準備から掲載まで、ひとりで献身的に運営を担当してくれた19回生・福地さんには深く御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

三田村初代会長のご挨拶。

出席者154名による校歌斉唱。

設立総会記念タオル。

No100 福地定義 19回生 「長崎一人さるく」

奈良在住、50年弱。夫婦ともに19回生。先日の全国女子駅伝ではやっぱり長崎を応援していました。

昨年10月、2年ぶりに長崎に帰省しました。たまたま2日目に空き時間ができたのでさるいてみようかと。

◆コース:崇福寺~寺町通り~伊良林小~本河内低部水源地(実家跡)~桜馬場中~経済学部~東高跡~伊勢神宮~中通り~浜勝(昼食)~浜町~岡政跡(ホテル)。約7キロ。

まずは寺町通り。変わってないですね。途中家内の母校磨屋小が諏訪小になって新築されている位で昔のままです。竹ン芸の若宮神社も。伊良林小は校舎も体育館も新築。蛍茶屋には昔のABCCが移転していました。

次は実家があった低部水源地付近へ。子供の頃「ぺちゃ」や「コマ」で遊んだ空き地はもうありません。思い出を消し去るように。気を取り直して桜馬場中へ。長い校舎と広い運動場は健在でした。ヒマラヤ杉はなかったですね。

さらに新大工町商店街から片淵へ。まじめに勉強した記憶がない経済学部を抜けたら東高跡です。見事に何もなくなっています。寂しさも感じないくらいに!さらに片淵中は病院、富貴楼は高層マンションに・・・。上長崎小だけは健在でした。

結婚式を挙げた伊勢神宮を参拝して中通りをさるきます。昔ながらのお店や新しいお店が並ぶ中通りは今の長崎を象徴しているようでした。
気が付くと1時過ぎ。お昼はやっぱり浜勝のとんかつ定食。大学時代の晴れの日のお店です。おいしかった!最後は浜町を経て岡政跡にできたホテルへ帰着。今の人たちは大丸跡と言うらしいですが(笑)。

変わらない景色、変わってしまったところ。懐かしさと軽い驚きを与えてくれたひとりさるくも無事終了。次の帰省に楽しみを残してくれたひとりさるくでもありました。

同窓生駅伝もゴールが見えてきました。アンカーの15回生、平幸治さんにタスキを繋ぎます。

No99 大津谷正和 19回生 「常歩無限」

「常歩無限」、私がこの言葉に出会ったのは、2005年4月のことだったと記憶している。

山仲間と1泊2日で丹沢を縦走した2日目に立ち寄った檜洞丸(ひのきぼらまる)青ヶ岳山荘の壁にこの言葉を書いた額が掛かっていた。 その時は「常に歩き続ければ無限のかなたまで行ける」と理解した。
帰宅して調べると、常歩とはなみあしと読み、 馬の歩き方で最も遅い速度のこととあった。
駿馬でも全速力では走り続けられない。しかし駄馬であっても常歩であれば、無限に歩き続けられる。

爾来趣味の山登りで常歩無限を実行している。
私は足が遅い。高所になれば尚更だ。仲間を待たせることは常だ。だけど私は休まない。仲間が休んでいるときでも立ち止まる程度で先に出発する。苦しいときは、常歩無限常歩の念仏を唱えることにしている。

仕事でも同じだ。常歩無限を心がけて来た。

次は19回生の福地定義さんに襷を渡します。

No98 白水未春  72回生 「自分の将来と今やること」

現在滋賀大学で経済学を主に学んでいます、東高72回生の白水です。この駅伝の72回生のトリを務めるという重大な事実に恐縮しております。

成人式を迎えるということで20歳になる節目の日も近づき将来のことを考えつつあります。自分が将来何をやりたいか、いろんな方と話す機会をいただき、未だぼんやりではありますが方向性というものが定まったような気がします。所属するゼミも決まり、どの点を重点的に勉強していくかも決まってきたので、気を引き締めて取り組んでいきたいと思いました。

その上で、今後確実に必要になってくるであろう英語の聞く能力、話す能力のレベルアップに努めていきたいと強く思いました。大学生になってから英語力が落ちてしまっているのを痛感し、毎日の勉強を継続していきたいと思いました。今後大学で学べることプラス自分の勉強をやっていきたいと思う所存です。

次は大先輩の19回生、大津谷正和さんにタスキを渡します。

No97 恒任孝明 72回生 「私の宝物」

   東高72回生、大阪大学の看護学専攻2回生の恒任孝明です。私の東高の友達の大切さを語ります。

   私たちの学年はコロナの影響で大学生活が大きく変化した学年だと思います。大学受験の1月2月くらいにコロナウイルスが出現し、3月にどんどん勢いをましていったため、入学式に通例通りに行けなかった人も多いでしょう。授業はオンラインのため大学に行く機会も少なく、サークルに所属してもコロナ禍のために活動が休止している…  思い描いていたものとはかけ離れた大学生活だったでしょう。

   私がこの時期をうまくやり過ごせたのは、東高のときの友達のおかげでした。共に一つの目標を目指した部活仲間。励まし合いながら勉学に励んだクラスメイト。高校時代を一緒に過ごした彼らも、この辛い状況下で頑張っている、と考えると自分も頑張ることができました。

   先日、私たちは成人式を迎えました。2年ぶりに再会し、思い出話に花を咲かせました。また5年後に会える日まで、頑張ろうと思うことができました。きっとこれからの人生でも、東高での仲間たちは私の力になります。そして私もまた、彼らの力になれるように頑張ろうと思うことができます。

 次は同じバドミントン部の72回生の白水未春さんにタスキを繋ぎます。よろしくお願いします!

No96 宮良 学 28回生 「関西同窓会と私」

    心身ともに衰えを感じつつも働いています。近況として昨年11月近鉄奈良駅にての写真を添付します。

 若い頃は同窓会が苦手で、幹事の皆様に口説かれて出席していましたが、年齢を重ねるごとに人恋しくなってきました。

 昭和のアナログ人間にとっては、コロナ禍で一同に会する機会が減ってしまうことは寂しい限りですが、若い同窓生の皆さんには「同窓生駅伝」は受け入れてもらえそうな企画ですね。

 私のタスキを繋いでくれる恒任孝明さん、よろしくお願いします。タスキと共にお会いできる日を楽しみにしています。

近鉄奈良駅で。

No95 土肥原弘久 28回生 「長崎の情報をお伝えしています」

明けましておめでとうございます。

元長崎市長崎学研究所長、またKTNテレビ長崎のくんち解説者を承っています。

長崎から毎回、関西同窓会総会に参加させていただいています。同期生とも会えるので、いつも楽しみにしています。

  さて、私は、くんちや精霊流しなど主に長崎の伝統行事を調べたり書いたりしています。
NHKラジオの早朝番組「マイあさラジオ」(全国枠)では、年に数回、長崎の話題をリポートしています。約7分のコーナーで、これまで、ジョン万次郎の長崎金毘羅神社参詣、お盆行事アトニギヤカシと流れ勧請、唐寺・聖福寺の修復スタート、遠藤周作の未発表小説発見物語などを紹介しました。今後、放送予定をお知せします。聴いてください。

また『長崎くんち奉納踊の軌跡』を発刊しました。明治以降の全踊町の奉納踊、くんちと感染症についてなど。(2,200円 好文堂書店オンラインショップ095-823-7171)

次は同期の宮良学さんにタスキを繋ぎます。

長崎くんち奉納踊の軌跡

金毘羅山からの眺望 長崎港