2025年8月24日(日)第90回関西さるく会「奈良 興福寺を一日かけて歩く」紀行文

15名の若人(気持ちだけ)が集い、熱波(奈良は37度の酷暑)をものともせずに(数人は反省会の冷たいビールのため、辛抱 辛抱!)、興福寺の建物と仏像を巡りました。共通券1600円で、中金堂、東金堂、国宝館を拝観しました。

【近鉄奈良駅に集合】
先ずは平城京遷都710年に藤原不比等が創建した中金堂(2018年再建)。鴟尾が黄金色に輝き興福寺の本堂であった威容に藤原家の権力を感じました。ただし、残念ながら国宝の四天王立像は東京に出張中で、「えぇ〜そんな〜、留守で正規料金かょ〜」、「そんな仏様の前ではしたないこと、言うもんではありません」とのやりとりも。

【興福寺(中金堂)】
次は東金堂。1415年の再建とはいえ、奈良時代の雰囲気を伝え、重厚でした。中はわりと薄暗く、仏像が多いため狭く感じる須弥壇の上には、7世紀(白鳳)~9世紀(平安)~12、13世紀(鎌倉)までの計18体の国宝像。そのほか、重要文化財の仏像も多数ありました。

【興福寺(東金堂)】
外に出た一同は、如来像、菩薩像の安らぎに触れたにもかかわらず、暑さと、四天王や十二神将像の怒った顔に圧倒されたのか、少々お疲れ気味でした。さあ〜、気を取り直して、猿沢池畔でお昼です。1頭居た神鹿に他所へ行ってもらい、ベンチでお弁当にしました。

【猿沢池畔で昼食】
昼からは、近くの奈良町界隈、中川政七商店や名物餅屋さんに立ち寄り、国宝三重塔北円堂をみて、まさに灼熱の砂利道をぬけ(不思議にも、誰も暑いーとは言わなかったように思う)、いよいよラストの国宝館へ。

【興福寺(三重塔)】
言わずもがなですが、ここ国宝館はすごいです。館内には旧食堂の千手観音立像(5m20cm)を中心に鬼彫刻の傑作、天燈鬼、龍燈鬼立像、仁王像表現の頂点といわれる金剛力士などなど、見どころがいっぱいです。最後はお目当て異形の守護神 阿修羅像を含む八部衆像です。でも、気が付くと、周りにいた、さるく衆は3人だけでした。ゆっくり、しっかり観てると、1度目の「もう、みんな集まってるよ〜」 しばらくしてから2度目の「もう、みんな集まってるでぇ〜」 悪魔の囁きに耐えて阿修羅像を見つめて居た3人衆でした。

【興福寺(国宝館)】
余韻を残しながらも国宝館を出た後は、奈良在住F君のご提案で奈良基督教会に立ち寄らせていただき、和風建築の美しさに感動。涼ませても頂き、有難かったです。

【奈良基督教会】
そして、待ちに待った反省会。ビールが格別においしく、国宝の仏像を思い起こしながら、大満足の一日でした。

【反省会】

今回ご参加いただけなかった皆さんも、おいでませ興福寺へ。
守護神 脱活乾漆像八部衆(阿修羅)がお金と健康以外の悩みは解決してくれますよ。

19回生.15部衆 梅木

2025年7月27日(日)第89回関西さるく会「兵庫 神戸どうぶつ王国さるく」紀行文

連日の猛暑の中、16名の参加を得て「神戸どうぶつ王国」さるくを実施しました。当王国は神戸ポートアイランドにあって、広大な温室内に動物と植物が共生する独自の展示が魅力です。冷暖房完備の屋内施設が中心となっており、真夏でも快適に見学できるのが大きな特徴です。
本日の行動予定、園内施設の概略説明の後、フリータイムとし各自思い思いの動植物の生態を見学しました。当園の有名な鳥ハシビロコウは一般的には彫像のようで、静止している姿ばかりが知られていますが、当園ではゆっくりですが、意外と動く鳥なんだと実感しました。

【どうぶつ王国入口】

【どうぶつ王国屋内】

【ハシビロコウ】

11時30分からの「フリーフライトバードパフォーマンス」は、当園最大の呼び物ですから、参加者の皆さんには是非見るよう事前に勧めておきました。会場の広場を鋭く飛び回るシロオオタカやハヤブサなどの猛禽類の姿は圧巻で、狩の再現や野性味あふれる姿に一同固唾をのんで見つめていました。大型のオウムやインコ、特にインコの赤や黄色、青のカラフルな色の鳥たちが広場や観客の目の前を飛んで行ったり、また上空高く舞い続ける姿に、一般の動物園では見られない生き生きとした鳥本来の姿を垣間見た気がしました。輪くぐりなど飼育員さんと鳥たちの見事な連携は、観客の拍手を呼び込みました。大変見ごたえのあるショーでした。

【バードパフォーマンスショー】

12時15分からは「ペリカンフライト」を見学。大きな翼を広げて空中を滑空するペリカンの迫力に皆さん見とれてしまったようです。園内での昼食をはさみ午後の見ものは「レッサートーク」。小さくて愛らしいレッサーパンダの生態について、飼育員の方が解説してくれました。活発に動き回る可愛いしぐさに、カメラを向ける観客の姿が印象的でした。

【ペリカンフライト①】

【ペリカンフライト②】

本日の最後予定の「ワオワオトーク」は、ワオキツネザルが観客のそばに寄って来、同じ空間を過ごせるようなショーですが、始まるまでに時間があるということで、本日の予定をここで切り上げました。心は早くも反省会での冷たい飲み物を欲しているようです。
神戸どうぶつ王国には猛獣のトラからスナネコなどの小動物まで様々な動物、植物など種類も豊富です。見ごたえのあるバードショーなどまた個別に見るのもいいかと思います。
最後は神戸の中心地に近いところで反省会です。参加者一同感動と笑顔に包まれた一日となったでしょうか。

【いざ反省会へ】

【反省会】

19回生 太田康美 記